ソフト紹介

複数のファイルを指定した順番に結合して、１つのファイルにするありふれたソフトです。順番は、自由に並べ替えることができるほか、ファイル名による昇順・降順に並び替えることもできます。結合の際、同時に、改行の整形、日本語文字コードの統一、文字列の置換、セパレータ文字列の挿入が行えます。

基本的な使い方

【結合元ファイルの指定】
エクスプローラから結合したいファイルをソフトのウィンドウにドラッグ＆ドロップします。複数のファイルを選択していてもＯＫです。また、フォルダをドロップすると、そのフォルダ以下のファイルをサブフォルダ内も含めて指定できます。その他、「追加」ボタンから指定することも可能です。この場合も複数のファイルを選択できます。ただし、フォルダは指定できません。指定されたファイルはリストボックスに表示されます。

【結合元ファイルの削除】
リストボックス内に表示されているファイルを指定から外すときは、その項目をひとつずつダブルクリックするか、１つ以上を選択して「削除」ボタンを押します。

【結合元ファイルの並び替え】
リストボックス内に表示されているファイルを１つ以上選択してから、「▲」「▼」ボタンで上下に移動できます。また、メニューの「リスト」から「昇順にソート」「降順にソート」を実行して並び替えることもできます。

【結合の実行】
順番が決まったら、各種オプションを指定してから、「結合」ボタンを押します。ファイルを指定するダイアログが表示されますので、結合後のファイル名を指定して下さい。このとき、結合元ファイルとしてリストされているファイルを決して指定しないようにして下さい。指定するとデータが消失してしまいます。結合が終了すると、下部に結合したファイルの個数が表示されます。

オプションについて

【ファイル形式】
「テキスト形式」は、他のオプションを指定したい場合に選択して下さい。他のオプションを一切指定しない場合は、「バイナリ形式」で結合して下さい。 「バイナリ形式」は内部で何の処理も行わずに単純にファイルを結合していきますので、高速に処理できます。

【改行コード変換】
統一したい改行コードを選択して下さい。

【日本語文字コード変換】
「シフトJIS」「日本語JIS」「日本語EUC」の３つから選択できます。結合元ファイルの文字コードは、自動判別して変換します。ただし、結合元ファイルの中に半角カナ文字があるとうまく判別できないことがあり、その場合は、結合には成功しますが、文字コードの変換には失敗していることがありますので注意が必要です。

【文字列置換】
文字列置換を行うときは「する」を選択し、真下のエディットボックスに置換テーブルファイルのパスを指定して下さい。「文字列置換」は次の「セパレータ文字列」には適用されません。

【セパレータ文字列の挿入】
結合元のファイルとファイルの間に、セパレータとして任意の文字列を挿入できます。挿入する場合は「する」を選択し、真下のエディットボックスにセパレータ文字列を（シフトJISコードで）保存したファイルのパスを指定して下さい。

置換テーブル

あらかじめ置換テーブルファイルを作成しておくと、置換時にそれを通すことが出来ます。置換テーブルファイルはメモ帳などのテキストエディタで編集します（シフトJISコードで保存して下さい）。拡張子は .txt や .tbl をお勧めしますが、別に何であっても構いません。なお、置換テーブルファイルは、拙作「AOK CRLF Converter」と完全互換になっています。

１．「単純な文字列置換」の場合

置換テーブルは次の書式に従って作成してください。

置換元文字列　タブ　置換先文字列

なお、テーブル内では、行の先頭文字が「#」の場合はその行すべてをコメント行とみなします。もし、置換元文字列の先頭に「#」を記述したい場合は、「\#」と記述して下さい。

各文字列では、一部の文字は次の方法で指定しなくてはいけません。

改行文字　→　\n
タブ文字　→　\t
\（半角）　→　\\
シフトJIS文字コード　→　\xnn あるいは \Xnn （nn は16進で必ず二桁の数字。）

【例】
改行文字を<BR>に置換する場合　→　\n タブ <BR>
タブ文字を■に置換する場合　→　\t タブ ■
\100を￥１００に置換する場合　→　\\100 タブ ￥１００
文字コードが A6 のものを 0A にする　→　\xA6 タブ \x0A

サンプルとして半角カナを全角カナにする置換テーブル（han2zen.txt）を添付してありますので、参考にしてください。

２．「正規表現で置換」の場合

置換テーブルは次の書式に従って作成してください。正規表現についてはここでは説明しません。分かる方のみが使用して下さい。

s/PATTERN/REPLACEMENT/gikm

または

tr/SEARCHLIST/REPLACEMENTLIST/cdskm

正規表現の実装には、Tatsuo Baba 氏の Perl5 互換の Bregexp ライブラリ 1.0 Linux 用のソースを使わせていただきました。修飾子の k は Bregexp の拡張で、文字を日本語（シフトJIS）として扱う（Perlにはこの修飾子はありません）というものです。

【例】
連続した半角数字を【】で括る	→	s/(\d+)/【$1】/gk
全角数字を半角数字にする	→	tr/０-９/0-9/k
全角ひらがなを全角カタカナにする	→	tr/[ぁ-み]/[ァ-ミ]/k tr/[む-ん]/[ム-ン]/k

なお、テーブル内では、行の先頭文字が「#」の場合はその行すべてをコメント行とみなします。

HTML ファイルからテキストを抽出する置換テーブルの例 → re_htm2txt.txt

動作環境

Microsoft Windows 98/2000/XP で動作確認しています。 Windows 95 の場合は、Internet Explorer のバージョン４以上がインストールされていると動くかもしれません（未確認）。

利用条件

このプログラムは無償で利用できます。ただし、本ソフトウェアを使用したことによって生じたいかなる結果についても作者は責任を負いません。損害の負担も致しません。ご意見、ご要望、ご質問、不具合（バグ）報告等はホームページの掲示板にてお願いします。

再配布／転載について

営利・非営利を問わず自由に配布できます。ただし、 asfcon.exe や asfcon.html に対しての一切の改変を禁止します。また、この２つのファイルは必ずセットにして配布してください。

変更履歴

著作権

本ソフトウェアの著作権は青倉克浩（AOK）に属します。 Bregexp ライブラリは Tatsuo Baba 氏の著作物です。