ソフト紹介

拙作、「C言語を始めよう！」の Perl 版です。Perl は、CGI で脚光を浴びていますが、ちょっとしたテキストデータのコンバータなどを書く際などは、C言語より素早く記述でき、しかもしっかり動くので大変便利です。そこで、Perl をもっと使いやすくしようと本ソフトの作成を始めました。私自身も、仕事で Perl を使う機会がありますので、勉強しながら、ソフトの機能アップをしていきたいと思います。

　　　【現在までの主な機能】

• Perl スクリプトの編集から動作確認までの一連の作業をスムーズに実行出来ます（デバッグモード、識別子チェック、文法チェックも指定可能）。
• CGI 作成に便利なように、WWW ブラウザに出力を渡して、表示することが出来ます。環境変数の設定が可能で、POST にも GET にも対応しています。
• エディタ部分は、制御文・関数・コメント・文字列定数・正規表現パターン・サブルーチンコールを、それぞれ異なる色で表示出来ます。カスタマイズも出来ます。ただし、here-is構文、複数行にまたがる文字列定数などには対応していません。
• オートインデントで自動的に字下げを行います。
• UNIX や Macintosh の改行を自動で整形して読み込みます。また、これらの改行を指定して書き出すことも可能です。
• 日本語 JIS や日本語 EUC の文字コードも読み書き出来ます（半角カナにも対応していますが、読み込み時の自動認識では間違えることもありますので、なるべく使わないことをおすすめします）。
• UTF-8（日本語のみ・BOMなし）の文字コードの読み書きも可能です。ただし、UTF-8を使用する場合は、Perl 5.8以降のバージョンを使用してください
• よく利用する定型のスクリプトやひな型などを「ひな型(T)」メニューに簡単に登録することが出来ます。IE の「お気に入り」と同じような操作感覚で、ひな型の追加や削除、名前の変更、編集が出来ます。
  *ひな型の名前の先頭に「#」の付いたものは、AOK のリザーブとします。ユーザーサイドで追加・編集されたものが以後のバージョンアップ時に上書きされることのないように、「#」で始まる名前は付けないようにして下さい。
• Perl の組み込み関数が入力されると、ステータスバーにプロトタイプが表示され、入力を支援します。
• 従来のDOS窓を表示させる Perl スクリプトの実行方法のほかに、DOS窓を開かずに ASPERL.EXE 内部で実行し、結果を表示させることも出来るようになりました（入力を要求するようなスクリプトには対応していません）。なお、DOS窓を表示しない場合は、リダイレクト機能が使用できませんので、ご注意ください。
• Perl で記述したスクリプトを「マクロ」メニューに登録することにより、プログラミングを楽にすることが可能です。
• 本ソフトではエディタ部に Windows のエディットコントロールを使用しています。よって、エディットコントロールの制限により、Win95/98/Me では、32 キロバイト以上のソースを取り扱うことが出来ません。表示が乱れたり、クリップボードからのペーストが出来なくなることがあります。NT4/2000/XPではこのような制限はありません。
• デフォルトの文字エンコードをシフトJIS以外に設定できるようになりました（CGI制作対応）。しかし、使い方を誤ると混乱するおそれがあるためPerl初心者はむやみに使わない方がよいと思います。
• ファイル読み込み時に文字コードの自動判別をするかしないかをメニューの「環境設定(E)...」で設定できます。
• 編集中の Perl スクリプトを HTML に書き出し出来ます。エディタの表示よりもさらに細かく、正確な色分けが可能です（タブ幅はエディタのタブ幅に設定されます）。

使用方法

• Perl を入手（ベクターからダウンロード出来ます）し、インストールします（ActivePerl を使用したい場合は、こちらからダウンロードして下さい）。
• 本ソフトを起動し、メニューの「コマンド(C)」->「環境設定(E)...」で、PERL.EXEの位置を指定します。
• あとは、ソースファイルを記述して、名前を付けて保存し、「実行(R)」を実行します。
• 引数を指定したいときは、「引数を指定して実行(P)...」で実行します。
• Perl スクリプトの実行をDOS窓を開かずに行なうときは、メニューの「コマンド(C)」->「DOS窓を表示しない(I)」をチェックします。Perl スクリプトのエラーや無限ループ等で実行が終了しないときは、「コマンド(C)」->「実行を停止(S)」で強制的にストップできます。

マクロについて

Perl でスクリプトを記述し、ASPERL.EXE のあるフォルダ内の「macro」フォルダに保存すると、そのスクリプトを 「Perlを始めよう！」の「マクロ(M)」メニューから呼び出せます。動作仕様は以下の通りです。

• 現在編集中のファイルの選択中の部分を、実行するマクロの標準入力（STDIN）に送ります。
• マクロ側では、その標準入力を処理して、結果を標準出力（STDOUT）や標準エラー出力（STDERR）に送るようにします。
• 標準出力に送られたデータで、現在編集中のファイルの選択部分が置換されます（送られたデータがゼロのときは置換されない）。
• 標準エラー出力に送られたデータは、データがあればメーセージボックスに表示します。
• マクロとして登録するスクリプトは、必ず、拡張子を .pl にして下さい。また、スクリプトは perl で実行されます（jperl は不可）。
• マクロ自体にエラーがあった場合、復帰できないことがあります。無限ループは復帰不可。

簡単なマクロの例
## 行末の余分な空白の削除
while (<>) {
    s/\s*$//;
    print "$_\n";
}

アンインストールの方法

ASPERL.EXE のあるディレクトリから以下を削除します。その際、「template」・「macro」フォルダ内にユーザーの定義したひな型ファイルやマクロファイルがありますので、必要なら、別の場所に移動してください。また、レジストリの「HKEY_CURRENT_USER\Software\AOK Software\Perlを始めよう！」にも設定データを保存していますので、気になる方はこちらも削除して下さい。同梱の unreg.inf を使っても削除出来ます。その場合は、unreg.inf を右クリックして、「インストール(I)」を実行して下さい。ショートカットを作成した方は、ASPERL.EXE やレジストリの削除をする前にメニューの「ヘルプ(H)」→「ショートカットの作成(S)...」ですべての項目のチェックをはずしてから、「OK」ボタンを押して下さい。各ショートカットが削除されます。

動作環境

動作確認環境は、Microsoft Windows 98/2000/XP です。Me については動作確認していません（というより身近にマシンを持っていません）。

変更履歴

利用条件

このプログラムは無償で利用できます。ただし、本ソフトウェアを使用したことによって生じたいかなる結果についても作者は責任を負いません。損害の負担も致しません。ご意見、ご要望、ご質問、不具合（バグ）報告等はメールあるいはホームページのサポート掲示板にてお願いします。

再配布／転載について

再配布・転載を希望する場合は、必ず作者に連絡してください。また配布の際は、オリジナルのアーカイブファイルの内容に変更を加えず、そのままの状態で配布してください。アーカイブファイル中の単独のファイルの配布はしないでください。

著作権

本ソフトウェアの著作権は青倉克浩(AOK)に属します。ASPERL.EXE、ASPERL.HTML、ASPERL.GIF に対しての一切の改変を禁止します。