AOK CRLF Converter
Ver.1.0.1.7
Last Updated: Jun.2,2012

改行文字や文字コードの整形出力ツール

ソフト紹介

改行文字を整形する、ごくありふれたコンバーターです。Macintoshの改行「0x0d」や UNIXの「0x0a」の改行文字を、Windows(MS-DOS)の「0x0d、0x0a」に置き換えて出力します。Ver.1.0.0.1からは、これまでのインターフェースを一新し、複数のファイルを予め選択し、一括して変換するようにしました。ファイルのドラッグ&ドロップにも対応しています。また、変換元の日本語文字コードを自動判別して、シフトJIS コードに統一することも出来ます。

基本的な使い方

【変換元ファイルの指定】
変換したいファイルをソフトのウィンドウにドラッグ&ドロップします。複数のファイルを選択していてもOKです。また、「ファイル選択」ボタンから指定することも可能です。指定されたファイルはリストボックスに表示されます。

【変換元ファイルのリストからの削除】
変換元から外したいファイルをリストボックス内で選択し、「リスト削除」ボタンを押します。リストボックス内で削除したいファイルのリストをダブルクリックすることでも削除出来ます。

【変換先フォルダの指定】
「変換先フォルダ」ボタンを押して、変換されたファイルの格納先を指定します。変換先フォルダは変換元ファイルとは異なる場所を選ぶようにして下さい。本ソフトでは、「HTMLタグを除去する」がチェックされている場合を除いて、変換元と変換先のファイル名は同一にする仕様になっています。よって、変換先フォルダに変換元ファイルと同じ場所を指定すると変換元ファイルが上書きされてしまいます。「HTMLタグを除去する」がチェックされていると、変換元ファイル名に、.txt を付けたものが変換後のファイル名になります。

【変換テーブル選択】
後述の変換テーブル機能を使いたい場合に、(あらかじめ一定の書式で作成した)変換テーブルファイルを指定します。

【変換の実行】
「変換実行」のボタンを押します。

各種仕様

  1. 日本語文字コードの自動判別が出来るのは、日本語EUC、日本語JIS と日本語シフトJIS です。
  2. 日本語文字コードの自動判別は、変換元に半角カナが混じっている場合、うまく判別できないことがあります。
  3. HTMLタグを除去する場合は、単純に”<”から”>”までの間の文字をタグとして削除しています。よって、変換元がHTMLファイルでない場合やタグに誤りがある場合には、予期せぬ結果になることがあります。
  4. HTMLタグの除去では、次の特殊文字が変換されます。
       
    &nbsp; と &NBSP; → 半角空白
    &quot; と &QUOT; → "
    &gt; と &GT; → >
    &lt; と &LT; → <
    &amp; と &AMP; → &
       
  5. 変更履歴にも目を通して下さい。

変換テーブル機能

あらかじめ変換テーブルファイルを作成しておくと、変換時にそれを通すことが出来ます。変換テーブルによる変換(置換)が行われるのは、改行の整形、文字コードの変換、HTMLタグの削除などが行われたあとのファイルに書き出す直前です。変換テーブルファイルはメモ帳などのテキストエディタで編集します。拡張子は .txt や .tbl をお勧めしますが、別に何であっても構いません。

1.「単純な文字列置換」の場合

変換テーブルは次の書式に従って作成してください。

変換元文字列 タブ 変換先文字列

なお、テーブル内では、行の先頭文字が「#」の場合はその行すべてをコメント行とみなします。もし、変換元文字列の先頭に「#」を記述したい場合は、「\#」と記述して下さい。

各文字列では、一部の文字は次の方法で指定しなくてはいけません。

改行文字 → \n
タブ文字 → \t
\(半角) → \\
シフトJIS文字コード → \xnn あるいは \Xnn (nn は16進で必ず二桁の数字。)

【例】
改行文字を<BR>に置換する場合 → \n タブ <BR>
タブ文字を■に置換する場合 → \t タブ ■
\100を¥100に置換する場合 → \\100 タブ ¥100
文字コードが A6 のものを 0A にする → \xA6 タブ \x0A

サンプルとして半角カナを全角カナにする変換テーブル(han2zen.txt)を添付してありますので、参考にしてください。

2.「正規表現で置換」の場合

変換テーブルは次の書式に従って作成してください。正規表現についてはここでは説明しません。分かる方のみが使用して下さい。

s/PATTERN/REPLACEMENT/gikm

または

tr/SEARCHLIST/REPLACEMENTLIST/cdskm

正規表現の実装には、Tatsuo Baba 氏の Perl5 互換の Bregexp ライブラリ 1.0 Linux 用のソースを使わせていただきました。修飾子の k は Bregexp の拡張で、文字を日本語(SJIS)として扱う(Perlにはこの修飾子はありません)というものです。

【例】    
連続した半角数字を【】で括る  →  s/(\d+)/【$1】/gk
全角数字を半角数字にする  →  tr/0-9/0-9/k
全角ひらがなを全角カタカナにする  →  tr/ぁ-みむ-ん/ァ-ミム-ン/k

なお、テーブル内では、行の先頭文字が「#」の場合はその行すべてをコメント行とみなします。

動作環境

Microsoft Windows 95/98/2000/XP。

利用条件

このプログラムは無償で利用できます。ただし、本ソフトウェアを使用したことによって生じたいかなる結果についても作者は責任を負いません。損害の負担も致しません。ご意見、ご要望、ご質問、不具合(バグ)報告等はメールにてお願いします。

再配布/転載について

営利・非営利を問わず自由に配布できます。ただし、 ASU2D2.EXE や asu2d2.htm に対しての一切の改変を禁止します。また、この2つのファイルは必ずセットにして配布してください。

変更履歴

Date Ver. Comments
1999/03/17 0.0.0.4 -
1999/07/30 1.0.0.1 最初から作り直し。複数ファイルを予め選択し、一括変換する仕様に変更。
1999/07/30 1.0.0.2 変換元ファイルをリストにドロップ可能にした。 また、リスト内のファイルを削除可能にした(リスト内のファイル名をダブルクリックで削除)。 アプリのアイコンに変換元ファイルをドロップすると、ドロップされたファイルをリストに加えて起動するようにした。
1999/07/30 1.0.0.3 変換先ファイルと同名のファイルが存在する場合に、上書き確認のメッセージを出すようにした。
2000/02/27 1.0.0.4 前回の変換先フォルダをレジストリに保存して起動時に復元するようにした。 常に変換元ファイルに上書き出来るモードをつけた。(Latin quarter氏の要望)
2002/07/03 1.0.0.5 日本語JIS や日本語EUC の文字コードを日本語シフトJISに変換する機能をつけた。HTMLタグの単純な削除機能を付けた。各種設定の保存場所をレジストリから INI ファイルに変更。
2002/07/05 1.0.0.6 一定の書式に従った文字列の変換(置換)テーブルを作成しておくことにより、変換実行時に、ユーザ定義の変換(置換)処理を行えるようにした。
2002/07/25 1.0.0.7 文字列の変換(置換)テーブルで、2バイト目が 0x5c の日本語文字が使用されていた場合に正しく変換が行われないことがあるバグを修正。
2002/11/27 1.0.0.8 メニューの「終了」をクリックしたとき、INI ファイルに書き込みが行われないのを修正。
2003/01/30 1.0.0.9 フォルダをドラッグ&ドロップしたときにそのフォルダ以下のファイルに展開して追加するようにした。正規表現で記述した変換テーブルを使用できるようにした。
2003/03/15 1.0.1.0 変換元ファイルが実際には内容が変更されなかった場合にファイルを出力するかしないかを選択出来るようにした(ますだ氏に感謝)。HTML タグ削除ルーチンの効率化。
2003/03/18 1.0.1.1 リピート時の便宜を図るため、仕事単位で設定をファイルに保存しておき、必要時に復元出来るようにした(asai氏に感謝)。コマンドラインでフォルダが指定されたとき(あるいは、アイコンにフォルダをドロップされたとき)に、ファイルに展開するのを忘れていたので修正。
2003/04/05 1.0.1.2 ファイルオープンダイアログで、ファイル名取得のために確保するバッファのサイズを64KBに増やした。
2003/05/16 1.0.1.3 日本語シフトJISのファイルをスキャンして、機種依存文字を探索するメニューを追加。
2003/06/15 1.0.1.4 日本語文字コードの自動判定方法を微調整。テーブル内でコメントを記述できるようにした。
2003/08/31 1.0.1.5 リストボックス上でのダブルクリックによる削除動作の修正。変換テーブルの読み込みと実行動作の修正。
2004/03/17 1.0.1.6 CR(0x0d)が複数個連続する場合の変換に不具合があったのを修正(c0231889氏に感謝)。
2012/06/02 1.0.1.7 「文字コードをシフト JIS に変換」で、EUC, JIS のファイルを読み込むと、JIS 62区の漢字が文字化けする不具合を修正しました。

著作権

本ソフトウェアの著作権は青倉克浩(AOK)に属します。 Bregexp ライブラリは Tatsuo Baba 氏の著作物です。


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