AutoPlayとレジストリの関係

1. ドライブの自動再生のしくみ

　CD-ROMを含む各ドライブの自動再生の有効・無効の設定は、レジストリの、

　"HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Polocies\Explorer"

の"NoDriveTypeAutoRun"の値によって決定されます。通常、この値は「95 00 00 00」になっていて、 ハードディスク・CD-ROM・RAM ディスクの自動再生が有効になっています。

* レジストリエディタは、「スタートメニュー」から「ファイル名を指定して実行」を選び、 「regedit」と入力してOKを押せば起動出来ます。

"NoDriveTypeAutoRun"とは、自動再生しないドライブを設定するものです。上記の設定値の最初の１バイトを２進数で表記すると、０１０１１１１１（＝９５）となります。各ビットの意味は表の通りです。

表と比較すると、CD-ROM ドライブが有効になっているのがわかります。もし、フロッピーディスクを有効にしたければ、ビット番号２を０にすればよいのです。つまり、０１０１１０１１（＝９１）を設定します。

2. 設定を変更してみる

『AOK AutoPlay Helper』を使って、レジストリの設定を変更してみます。 　"Aphelper.exe"を起動すると、図のようなダイアログボックスが表示されます。チェックボックスが並んでいますが、上から３つ目の「取り外し可能ディスクドライブ（フロッピーディスク）」にチェックをつけて、「適用」ボタンを クリックし、Windowsを再起動して下さい。これで、フロッピーディスクに自動再生機能が働きます。 　ただし、フロッピーディスクドライブは CD-ROM ドライブと違い、ハードウェアでディスクの挿入をチェックしないので、フロッピーディスクドライブ（通常は A: ）のアイコンをダブルクリックして実行します。 　また、フロッピーディスクを入れ替えたときは、フロッピーディスクドライブのアイコンを表示した状態で、メニューの「表示」の「最新の情報に更新」を選択して、Windows にフロッピーディスクの内容（ Autorun.inf ） を読みこませなければいけません。 　このように、フロッピーディスクから Autorun.inf ファイルを読み込ませることができますが、この機能はCD-Rに Autorun.inf ファイルを焼き付ける前のテストにのみ使ってください。テスト後は、 「既定値」に戻します。自動再生機能を使った悪意のあるフロッピーディスクを挿入したときに、コンピュータウィルスに感染する恐れがあるからです。 * 『AOK AutoPlay Helper』は、レジストリを操作します。使用の際は自らの責任において行ってください。